指導について

模試の復習方法 

今回は中学生が模擬試験を受けた後の正しい復習方法をご紹介します。

模擬試験(以下「模試」)の間違い直しにおいて重要なことは、自分の実力に応じて直す問題を選ぶということです。

「間違い直しをしっかりしましょう。」とよく耳にしますが、全部直す必要はありません。たしかに全部直したくなる気持ちはわかりますがそれは現実的ではありません。

模試の結果が返却された時にはたいてい正答率というものが載っています。(これが模試を受けるひとつの理由だったりもします。)

自分がどの問題を直すのかの目安としては、偏差値を考慮しながら選択することが必要です。例えば偏差値50の高校を目指す生徒であれば正答率が50%以上の問題のみの直しが終わった時点で間違い直しを終了してもかまいません。

直す問題の大雑把な目安と偏差値は

偏差値55前後の高校を志望する場合 正答率が40%以上くらいまでを直す
※西城陽高校、莵道高校などを志望する生徒

偏差値60前後の高校を志望する場合 正答率が30%以上くらいまでを直す
※南陽高校、城南菱創高校などを志望する生徒

偏差値65以上の高校を志望する場合 全問題を直すことを目標にする
※堀川高校、西京高校、嵯峨野高校、桃山高校などを志望する生徒

それぞれ今の偏差値が55、60、65くらいに大雑把に考えた場合を例にあげています。

直しを終えたあとは、模試を受けた結果でわかった苦手単元を書き出すとろこまでやっておきましょう。書き出す作業を行ったあとはすぐに復習の時間を作ることが理想ですが、実際にはなかなかまとまった時間は作れないケースが多いです。

週末にまとまった学習時間が作れる時や、定期テストが終わった直後などに取り組む時間を作ることが現実的です。

補足ですが、間違った問題自体が完全に理解できればそれに越したことはありませんが、苦手単元の問題はそもそも全く手が出ないケースもあります。模試の解答解説は紙面の都合上で詳しくない時が多いので独学では難しいことも多いです。